らにぃの論文集

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オタクコンテンツからオタクが消える時〜「おまいつ」概念の変容

この文章は20世紀に取り残されたキモオタの便所の落書き・妄想です。


おまいつ」と言えば、全国ツアーどの公演行っても「お前いつもいるよな」ぐらいの意味でしか昔は使っていませんでした。その為、チケット全通という名誉ある称号でした。


しかし、この「おまいつ」概念も現在のオタクコンテンツの状況に合わせて変容していると筆者は考察しています。


現在「おまいつ」と言えば二通りの解釈があり、第一に「全通」、そして第二に「越境」の意味があります。


そもそも「越境」という単語自体はアイマス界隈で生まれた(と筆者は考える)言葉です。765担当が、シンデレラやミリオンにプロデュースしに行く程度の意味しか持っておりませんでした。

これが徐々に異コンテンツに応援しに行く意味へと変容し、そこから現在のDD概念に到達するようです。


閑話休題。ここ2年で二次元アイドルコンテンツの情勢は大きく変容し、アイマスに行く人がバンドリやラブライブ、WUG、ナナシス、ほぼ全てのコンテンツに足を運ぶ人が増えました。これはメルカリを見ればわかることですが、1コンテンツのトレーディンググッズを出品をしている方はだいたい他のコンテンツのグッズも出品しています。恐らく1コンテンツの集客のうち50%の人間はDDに相当する人間かと思われます。


その為現在で「おまいつ」と言えば、「お前どこのコンテンツのライブに行ってもいつもいるな」に変容していると言えます。(少なくとも筆者はそう考える。)


越境がスタンダードになると、オタクコンテンツと一般ライブコンテンツとの精神的障壁が相対的に減少し、普通のライブになります。

昔の現場といえば、今もそうだけど、キモいやつばかりでした。今率直に思うことは、陽キャしか現場にいないってことです。


インスタにファッション挙げている人、飲みサーに属する人間、アニメや漫画を趣味にしていない人、枚挙に暇がないでしょうが、オタクコンテンツのライブがライブコンテンツ単独として確立されていると感じました。もっともこれはスマホゲームだけじゃなくてエロゲーコンテンツのライブにも波及していると、正直な所感じています。


従来のオタクが、オタクコンテンツから退場している。いやそもそもキモいオタクなんて最初から居なかったのかもしらない。三色チーズ牛丼陰キャは我々の創造物でしかないのかもしれない。